2014年8月14日木曜日

猫日記 夏休みのこと

13 Aug 2014 Wed

今年も夏休みがやってきた。
この時期に休みをもらって嬉しいのは地方などに帰省する人位ではないだろうか。
無駄に5日間も有給休暇を消化しないといけないのでもったいなく思う。
職場が1週間休みの間、おたま や おまつ(会社のネコ)のことが心配で
たまたま休日出勤を命ぜられた不幸なヒトにお願いしてご飯が入ったタッパを託した。
月曜は定時より遅くなって行ったところおまつだけいたとのこと。
火曜はどしゃぶりで一応見に行ったが両方いなかったとのこと。
水曜はさすがにその方も休暇に入られた為、
夕方定時少し前に自分が門の外から様子を伺いに行ってきた。
休日に会社にわざわざいくのはこれが初めてで思いっきり私服で少しだけ緊張した。
もしこれを読まれた方はおかしいひとと思われるかもしれない。
でも毎日あの場所で誰も来ないのに待ち続けている姿を想像しただけで心配だった。
いっそウチで引き取ることも考えて相談もしてみたけどそれは諸事情から叶わない。

遠くからでもおたまがいるのが見えた。
道にへばっていて誰かやってこないかと待っている様子だった。
最後に見たのは先週の木曜だったので嬉しくなり
閉まっている門のそばでこちらに気づくのを待っていた。
お盆中は多くの従業員が休暇で敷地内はかなり静かだった。おたまがいる方の門はこの期間は閉鎖しているためヒトの出入りはできないようになっている。
1分程どうにか気づいてもらうべく合図をしてみても反対側を向いているおたまはこちらに気づかなかった。どうしたらいいかと思っていたところ
1人の女性がこちらに向かって歩いてくるのが見えた。
こちらは閉まっていて出られないことを知っているはずなので
すぐにその足はおたまの方に向かっていることが分かった。
おたまはすぐにその女性の元に寄って行きご飯置き場までついて行った。
私が用意した入れ物にお水をかけてきれいにしてくれてご飯とお水をあげてくれていた。
ふと左側を見るといつの間にかおまつもやってきていた。
自分はいつも蚊に刺されるのでその場に長くいられなくて数十秒で立ち去るのだけれども
彼女は微笑んでとても丁寧にネコたちのお世話をしていた。
わたくしネコオバサンはその光景を場外から見ていて安心した。
自分以外にもおたま達に優しくしている人がいたことがとても嬉しく思った
と同時にちょっぴり寂しく
手にしていたご飯をそっと鞄にしまってその場を後にしたのだった。