2013年11月7日木曜日

猫日記 おたまと猫使い

会社の売店は近くにできたコンビニのおかげですっかりと寂れている。
つやこがいなくなってからもう半年がたった。
わたくしの仕事への意欲は低下するばかりで
もう辞めたいという気持ちが充満してきている。
ただ、おたま が待っているかもしれないのでなかなか辞められない。
就業時間終了とともに音楽が鳴り、
いつものようにさっさと退勤しまっすぐに売店方面へ向かう。
自分以外にも通行人はいる中、
薄暗い道の向こうからこちらに向かって走りよってくる黒い物体。
20メートル程離れているのによく間違えずに見つけられるものだといつも不思議に思う。
足元までやってくると「にゃん」と鳴き、その後は売店横のいつものご飯置き場までときどき顔を見上げながら平行して歩いてくる。
通行人の中にはなんだアレと思われているかもしれない。
お皿にすばやくご飯を乗せ食べ始めたのを見届けてから立ち去るようにしている。
最近は煮干しやとりささみを茹でてこまかくしたものなどをあげてみた。
よく食べている。
おたまが元気にまた朝を迎えられますように。
いつまで続けられるか分からないけどこの猫使いはまた明日も会いに行く。

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